海洋プラットフォーム(海洋リグ)の構造。用いられている建設技術とは!? | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

海洋プラットフォーム(海洋リグ)の構造。用いられている建設技術とは!?

海の上で石油や天然ガスを採掘する巨大な構造物が海洋プラットフォームです。
このプラットフォームは、どのように作られているのでしょうか。


本記事では、海洋プラットフォームの構造と建設に用いられる高度な技術、海洋プラットフォームの過去と未来についてご紹介します。

海洋プラットフォーム(海洋リグ)とは

海洋プラットフォーム(海洋リグ)とは、海上での石油や天然ガスの採掘を目的として設置される巨大な構造物です。
通常、海底から数百mにも及ぶ深さの海で作業が行われ、強風や荒波にも耐えられるように設計されています。
これらのプラットフォームは、海中の石油や天然ガスを掘り出すための掘削装置や、掘削によって得られた資源を一時的に保管するための設備などを備えているといわれています。


海洋プラットフォーム(海洋リグ)の主な目的

海洋プラットフォームの主な目的は、海底に眠る石油やガスを採掘することです。
陸上での採掘が難しい場所でも、海洋プラットフォームを使えば可能になります。
これらの資源は私たちの生活に欠かせないため、海洋プラットフォームの役割は非常に重要です。



海洋プラットフォーム(海洋リグ)に必要な建設技術

海洋プラットフォームには、大きく分けて2種類あります。
海底に固定された「固定式」と海面に浮かぶ「浮遊式」です。


固定式海洋プラットフォーム

固定式海洋プラットフォームは、その名の通り海底に固定された構造物です。
主に水深が比較的浅い海域(通常300m以下)で使用されます。
底に固定されているため波や風の影響を受けにくく、一度設置すると数十年にわたって使用できます。また、長期間にわたって使用可能です。


浮遊式海洋プラットフォーム

浮遊式海洋プラットフォームは、海面に浮かぶ構造物です。
主に水深が深い海域(300m以上)で使用されます。
固定式では難しい深海での石油・ガス採掘に適しているといわれており、固定式に比べて設置にかかる時間と費用が少ないです。
また、位置を保持する方法には、アンカーと係留索を使用した方式とDPS(ダイナミック・ポジショニング・システム)方式が挙げられます。
アンカー方式は、水深1,000m以内の海域のみですが、DPS方式は、水深2,000mを超すような場所でも稼働が可能とされています。


それぞれに特徴があり、海域の条件に応じて使い分けられています。



海洋プラットフォーム(海洋リグ)の歴史と未来

海洋プラットフォームの歴史は、19 世紀にさかのぼります。
ただし、陸地が見えないように海で油田が開発されるようになったのは、第二次世界大戦後とされています。
1947年には、アメリカルイジアナ沖に世界初の海洋プラットフォームが設置されました。
これが現代の海洋プラットフォームの原型となり、その後の海洋資源開発に大きな影響を与えたとされています。


技術の進化

時代とともに、海洋プラットフォームの技術も進化を続けてきました。
初期の頃はごく浅い水深の海域が限界でしたが、現在では水深3,000m以上での作業も可能になっています。
また、安全性や環境への配慮も格段に向上しています。
過去の事故や環境問題の教訓を活かし、より安全で環境に優しい設計や運用方法が採用されています。



海底の石油やガスの採掘に欠かせない構造物

海洋プラットフォーム(海洋リグ)は、さまざまな技術によって支えられている巨大な構造物です。
さまざまな専門技術が必要になり、多くの熟練工の手によって支えられています。
陸上とは異なる環境での作業は大変なことも多いですが、地球規模ともいえる海の建設に携わることはモチベーションにつながることでしょう。


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