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物流倉庫が出来るまで。一般的な流れを紹介

物流倉庫の建設は、現代の物流ネットワークを支える重要な基盤整備の一つです。
本記事では、物流倉庫が完成するまでの一般的な流れを中心にご紹介していきます。

物流倉庫の建設完了まで

ここでは、物流倉庫が完成するまでの過程をご紹介します。


〇工事の流れ
  1. 用地の選定
  2. 建物規模・プラン計画の策定
  3. 基本計画と見積もり
  4. 地盤調査
  5. 実施設計
  6. 本見積もり
  7. 工事契約
  8. 工事着工
  9. 検査と引き渡し

1.用地の選定

物流倉庫の建設プロジェクトは、適切な用地の選定から始まります。
この段階では、物流戦略上の重要性、交通アクセス、地盤の安定性、周辺環境との調和、将来の拡張可能性などを考慮します。
また、法的規制や地域の開発計画との整合性も確認する必要があるでしょう。
用地選定は建設プロジェクトの成否を左右する重要な決定であり、慎重に進められます。


2.建物規模・プラン計画の策定

用地が決まったら、具体的な建物の規模やプランを策定します。
この段階では、企業の物流ニーズや将来の成長予測を基に、倉庫の面積、階数、レイアウトなどを決定します。
また、荷物の種類や取扱量に応じて、保管システムや運搬設備の概要も検討しましょう。
この過程では、建築の専門家だけでなく、物流のエキスパートも交えて議論を重ねることが一般的です。


3. 基本計画と見積もり

建物の大まかな規模とプランが決まったら、より詳細な基本計画を作成します。
ここでは、建物の構造形式、主要な設備、外観デザインなどを決定します。
また、同時にこの基本計画に基づいて概算の見積もりを行うことが多いです。
この段階の見積もりは、プロジェクトの実現可能性を判断する上で重要な指標となります。


4. 地盤調査

建設予定地の地盤の状態を詳しく調べる地盤調査は、安全で耐久性のある建物を建てるために欠かせません。
ボーリング調査や標準貫入試験などを行い、地盤の強度や構造、地下水の状態などを確認します。
この調査結果は、基礎工事の方法や建物の構造設計に大きく影響しますので、地盤調査は専門の技術者が行いますが、建設に携わる職人の方々もその重要性を理解しておくことが大切です。


5. 実施設計

基本計画と地盤調査の結果を踏まえて、より詳細な実施設計を行います。
建物の構造や設備に関する具体的な仕様を決定し、工事に必要な図面や仕様書を作成することが多いです。
実施設計では、建築基準法などの法令遵守はもちろん、施工性や維持管理の容易さなども考慮されます。


6. 本見積もり

実施設計が完了したら、それに基づいて詳細な見積もりを行います。
ここでは、材料費、労務費、諸経費などを細かく積算し、プロジェクト全体の正確なコストを算出します。
この本見積もりは、工事契約の基礎となる重要な資料です。


7. 工事契約

見積もりが承認されると、建設会社との間で工事契約を締結します。
契約書には、工事の範囲、工期、請負金額、支払条件、瑕疵担保責任などの重要事項が明記されます。
1人親方や建設業の職人の方々も、自身が携わる工事の契約内容を理解しておくことが大切です。


8.工事着工

いよいよ実際の建設工事が始まります。
まず造成工事から始まり、基礎工事、躯体工事、設備工事、内装工事、外構工事と進んでいきます。
大規模な物流倉庫の場合、これらの工程が並行して進められることも多いです。
また、工事中は品質管理、安全管理、工程管理が徹底して行われます。


9. 検査と引き渡し

全ての工事が完了したら、各種検査を受けます。
建築基準法に基づく完了検査、消防法や労働安全衛生法などに基づく検査をクリアする必要があります。
これらの検査に合格し、必要な是正措置を終えたら、発注者への引き渡しです。
引き渡し時には、建物の操作方法や維持管理についての説明も行われます。



物流倉庫建設の全体像を把握しておきましょう

物流倉庫の建設は、このように多くの段階を経て完成に至ります。
建設プロジェクト全体の流れを理解するようにしましょう。
それにより、自分の仕事の位置づけや重要性をより深く理解でき、仕事に向きあうことができます。


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