注文書と注文請書の書き方。収入印紙は必要? | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

注文書と注文請書の書き方。収入印紙は必要?

建設業の注文書はどのようなものか、注文請書との違いをご存じでしょうか。
建設業の注文書や注文請書の書き方や違いについて知っておくと、現場で役立つ瞬間があるかもしれません。


本記事では、注文書と注文請書のそれぞれの概要・書き方・収入印紙の有無について解説していきます。

注文書とは

建設業における注文書とは、注文者が発行して注文先へ渡す、以下などの必要事項を記載した契約書類の1つです。


  • 発行日
  • 注文先の会社名
  • 注文者の会社名、住所、連絡先
  • 工事名
  • 施工場所
  • 工期
  • 引渡、支払方法
  • 合計金額(税込)
  • 注文詳細(品名・数量・単価・内容等)
  • 小計、消費税額、合計

例えば元請けと下請けの場合は、一般的に元請けが注文書を作成して下請けに渡します。


また注文書は発注書と呼ばれることもあり、注文者が注文先へ仕事を発注したいという意思を示すための書類です。
建設工事の請負契約を始め、建設業で発注書が取り扱われる場面では、基本的に契約成立までに以下の流れで注文者と受注者が書類をやり取りします。


  1. 契約書
  2. 注文書
  3. 注文請書

契約書に取引の細かな条件等を記載している場合は、注文書に注文内容のみを記載するケースも少なくありません。



注文書の「書き方」と「収入印紙の有無」

ここでは、注文書の書き方と収入印紙の有無についてご紹介します。


書き方

注文書の書き方には、以下を活用した方法などがあります。


  • Microsoft Excelのテンプレート
  • Microsoft Wordのテンプレート
  • 管理システム

ここでは、Microsoft ExcelやMicrosoft Wordのテンプレートを使う場合の手順をご紹介します。


  1. 各形式のテンプレートを検索し、気に入ったものをダウンロードする
  2. 1に必要事項を入力して印刷する

テンプレートを検索する際のテンプレートの名称は、注文書エクセルテンプレートや注文書ワードテンプレートなどです。
また自社に導入している管理システムの種類によっては、注文書の発行機能が搭載されている場合があります。
帳票出力機能の範囲に、注文書(発注書)が含まれていないかどうかを確認してみましょう。


収入印紙の有無

課税文書ではない注文書には、収入印紙を貼る必要はありません。
注文書は、注文者が注文先へ注文したいという意思を示すための書類です。
つまり注文書のみだけでは契約が成立しないため、以下の場合を除き、注文書は印紙税法の課税文書に該当しません。


  • 注文書で請負の契約が成立する場合
  • 見積書に対して、注文書で承諾の意思を表示する場合
  • 注文書に双方(発注側・受注側)の契約担当者の署名もしくは押印がされている場合

ただし注文書に収入印紙を貼り付ける上記のような場合でも、注文書の記載内容によっては収入印紙が不要になるケースもあります。



注文請書とは

建設業における注文請書とは、注文書(発注書)の内容について承諾の意思を示すために、以下などの必要事項を記入して受注者が注文者へ渡す契約書類の1種です。


  • 発行日
  • 注文者の会社名
  • 受注者の会社名、住所、連絡先
  • 工事名
  • 施工場所
  • 工期
  • 引渡、支払方法
  • 合計金額(税込)
  • 注文詳細(品名、数量、単価、内容等)
  • 小計、消費税額、合計

基本的には受注者が発行する書類ですが、注文者が注文書と一緒に注文請書を発行して受注者にわたすケースも少なくありません。
その場合は、注文者が発行した注文請書の内容を受注者が確認し、注文請書に署名もしくは押印して注文者に返信します。


ただし、注文書が存在しない場合は注文請書も存在せず、注文請書の発行の順番が注文書の発行よりも前になることはありません。



注文請書の「書き方」と「収入印紙の有無」

ここでは、注文請書の書き方と収入印紙の有無についてご紹介します。


書き方

注文請書の書き方は、注文書の書き方と同様です。
Microsoft ExcelやMicrosoft Word等のテンプレートをダウンロードし、必要事項を入力して印刷すると良いでしょう。


収入印紙の有無

注文書と注文請書のやり取りでは、基本的には以下の流れで契約が成立します。


  1. 発注側から受注側に注文書を渡すことにより契約の流れが開始する
  2. 受注側から発注側に注文請書を渡すことで契約が成立する

注文請書は印紙税法の課税文書に該当するため、多くの場合、注文請書には収入印紙を貼り付けなければなりません。



建設業の注文書と注文請書の役割や書き方を知っておこう

建設業の注文書とは、注文者が注文先へ注文したい旨を伝えるための書類です。
また、注文者が発行して、必要事項を記入して注文先へ届けます。
注文書だけでは契約が成立しないため、例外を除き注文書への収入印紙の貼り付けは不要です。


建設業の注文請書は、注文書を受取った受注者が、受注する意思を注文者へ伝えるために発行します。
例外もありますが、受注者が発行して必要事項を記入し、収入印紙を貼り付けて注文先へ渡すのが基本です。


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