墨出し職人になるには?使用道具や作業手順について解説 | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

墨出し職人になるには?使用道具や作業手順について解説

墨出し職人の仕事は、基本は2人以上で協力して進めることが多いです。
そのため個人のスキル以上に、協調性が重要になってくるともいえるでしょう。


本記事では、墨出し職人の概要、墨出しに使用する道具や墨出しの手順などについてご紹介します。

墨出し職人とは

ここでは、墨出し職人の概要についてご紹介します。


墨出し職人になるには

墨出し職人になるためには、特別な資格は必要ありません。
未経験からでも挑戦できる職業で、墨出し工の募集がある会社へ応募し、入社後は墨出し職人の見習いとしてキャリアをスタートしていきます。


2人で作業することが多い墨出し職人業界では、先輩の職人と一緒に作業をする中で、経験を積みながら専門技術を習得していきます。



墨出しに使用する道具

一般的な墨出しに使用する道具は、以下の通りです。


  • 墨つぼ
  • 墨差し
  • 水糸
  • 測量用チョークライン
  • 下げ振り
  • レーザー墨出器

墨つぼは、対象物に水平・垂直の基準線を書く場合などに使用します。
また、ピンと張った糸を対象物にパシッとあてることで、対象物の凹凸に関係なく美しく長い直線を書ける道具です。


主に竹製の墨差しはヘラ状とペン状の各先端を持つ道具で、墨汁を使い垂直や水平の基準線を引きます。
水糸は、直線ラインや高さの基準となるように糸を水平に張って使う道具です。


測量用チョークラインは、墨つぼと同様に対象物に水平・垂直の基準線を書く場合などに使用します。
測量用チョークラインと墨つぼの違いは以下の通りです。


  • 粉チョークで線を引くため、間違った場合に線を簡単に消せる
  • 施工後に線を消したい場合にも使える
  • 墨が打てない部分に使用できる

測量用チョークラインも墨つぼと同様に、対象物の凹凸に関係なく美しい直線が引けます。


下げ振りは、糸の先端に重りをぶら下げて垂直を確認する道具です。
レーザー墨出器を使うと、水平や特定勾配でレーザー光を照射して、基準点の高さを獲得できます。



墨出しの作業手順

ここでは、墨出しの作業手順についてご紹介します。
基本的な作業手順は以下の通りです。

  1. 図面の指示に従い2点に印をつける。この2点は手順2で墨を打つ直線の端にあたるポイントとなる
  2. 1の2点を結ぶために1点目では墨つぼを固定し、墨つぼの糸を引き伸ばしてもう1点のポイントに向かう
  3. 1のポイント上に墨つぼと糸の先端をそれぞれ固定し糸を対象物にあてて張り、糸をつまんでパッシとはじいて対象物にあてると墨出しが完了する

続いて、2人で行う場合と1人で行う場合の作業の注意点等を解説していきます。


2人で行う場合

基本的に2人で行う場合が多く、1人が1点目で墨つぼを固定し、もう1人が糸を引き延ばしながら2点目のポイントへ向かい、糸の先端を2点目で固定してから糸をハリます。
続いて1点目で墨つぼを持っている人が、糸をはじいて墨出しを行うと墨出しの完了です。


1人で行う場合

1人で墨出しをする場合、墨出しをする直線の距離が短い場合は、2点で固定しなければならない墨つぼと糸の先端を手と足で抑えながら墨打ちをします。
一方、直線距離が長い場合は1点目をコンクリ釘や重量物で固定し、2点目を手で固定してから墨出しするのがポイントです。



墨出し職人について詳しくなろう

墨出し職人になるためには、墨出し工を募集している企業へ就職し、見習いから経験を積んでいきます。
墨出し作用ではまず2つのポイントを取り、2つのポイント上で糸を張ってから糸をはじくと墨出しの完了です。


また通常2人で行う作業ですが、1人で行う際は1つ目のポイントを物で固定して墨出しをします。
墨つぼや墨差しを始め、墨出し職人の道具は多岐にわたるので、各道具の特徴や使い方を覚えておきましょう。


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