コンクリートバイブレータが活躍する現場とは!?基本的な使用方法を解説 | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

コンクリートバイブレータが活躍する現場とは!?基本的な使用方法を解説

頑丈なビルや美しい橋梁、私たちの住む家まで、生活を支えとなっているのがコンクリートです。
その裏側には、「コンクリートバイブレータ」の活躍があります。


本記事では、コンクリートバイブレータがどのような現場で活躍し、どのように活用されているのかなどをご紹介します。

コンクリートバイブレータとは

コンクリートバイブレータとは、生コンクリート(フレッシュコンクリート)に高周波振動を与え、コンクリート内部の空隙をなくして強度を高めるための機械です。
コンクリート内部に空隙があると、強度が低下したり、耐久性が悪くなったりします。
コンクリートバイブレータの振動によって空隙をなくすことで、これらの問題を解決することができます。


似ている建設機械:高周波バイブレーター

高周波バイブレーターは、コンクリート打設時に使用する、コンクリート内部の空隙をなくし、強度を高めるための機械です。
高周波バイブレーターは、コンクリートバイブレータよりもはるかに高い周波数の振動を発生させるため、コンクリート内部の空隙をより効果的になくすことができます。


また、1つの電源ユニットで複数のバイブレーターを運用可能で、広い範囲での同時作業も可能です。
主に、マンション、ビル、トンネル、ダムなどの大型の建造物で用いられます。


似ている建設機械:壁打ちバイブレーター

コンクリートバイブレータは、生コンの中に直接差し込んで使用しますが、壁打ちバイブレーターは型枠の外側から振動を与えます。
コンクリートバイブレータが入らないような狭い場所や、窓枠など複雑な形状の箇所で使用します。
軽量で小型なので、取り回しがしやすいのが特徴です。



コンクリートバイブレータの特徴

コンクリートバイブレータは、コンクリート打設時に生コン内部の気泡を脱泡し、コンクリートの強度や耐久性を向上させる重要な役割を担う機械です。
日本には1934年、信濃川発電所の建造の際に輸入されたとされています。
当初は、圧縮空気によって振動させるエア式が採用されていましたが、空気消費量や効率の悪さなどから、1935年に国産のコンクリートバイブレータが完成します。


コンクリートバイブレータには、大きく分けて「内部振動機」と「型枠振動機」の2種類があります。


内部振動機

内部振動機は、コンクリートの中に直接挿入して使用する振動機です。
振動によってコンクリート内の空泡を追い出し、密度の高いコンクリートを作ることができます。


型枠振動機

型枠振動機は、コンクリート打設後に型枠に設置して使用する振動機です。
型枠全体を振動させることで、コンクリートの流動性を高め、型枠への充填性を向上させます。
また、空泡を除去してコンクリートの密度を高める効果もあります。



コンクリートバイブレータの活用方法

ここでは、コンクリートバイブレータ(内部振動機)の活用方法をご紹介します。


準備

  1. 本体、ホース、振動子、電源コードを準備する
  2. 使用する振動子の種類に合わせた長さのホースを接続する
  3. 電源コードをコンセントに接続する
  4. 型枠に墨出しを行い、内部振動機を挿入する位置を決める

使用方法

  1. 内部振動機を垂直にコンクリート中に挿入する
  2. 振動スイッチをオンにして、コンクリート中の空泡を除去する
  3. コンクリート表面にモルタルが浮き出るまで、ゆっくりと上下に振動させる
  4. 振動時間を長くしすぎるとコンクリートを分離させてしまうので注意する。目安としては、1箇所あたり5~15秒程度とする
  5. 内部振動機を引き抜く

気をつけるべきポイント

内部振動機は、使用時間を長くしすぎるとコンクリートを分離させてしまうので注意が必要です。
また、垂直に差し込んで使用することも重要です。
抜く際もゆっくり引き抜かないと、差し込んだ穴が残る可能性があるので注意しましょう。



コンクリートを綺麗にするのに必要な機械

コンクリートバイブレータは、建設現場における重要な機械であり、その歴史と進化とともに、コンクリート構造物の品質向上に大きく貢献してきました。
今後も、更なる高性能化や機能向上が期待されます。


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