コンプレッサの仕組みを理解しよう!設置に適した環境とは
建設現場で活躍するブルドーザーやショベルカー。
これらの力強いエンジンを支えているのが、コンプレッサです。
コンプレッサの仕組みや設置環境について、把握しておきましょう。
本記事では、建設機械の1つ「コンプレッサ」についてご紹介します。
コンプレッサは、空気を圧縮して動力源とする機械のことです。
圧縮された空気は、さまざまな建設作業で動力源として使われます。
主な役割は以下の通りです。
ディーゼルエンジンの始動には、圧縮空気が必要となります。
コンプレッサは、エンジン始動に必要な圧縮空気を供給します。
コンプレッサは、さまざまな空気圧機器の動力源となります。
以下は、代表的な空気圧機器と用途となります。
建築機械で使用されるコンプレッサは、駆動方式と設置条件によってそれぞれ特徴が異なります。
電力が確保できる場所でのみ使用可能で、排出ガスが出ないため、振動・騒音が少ないのが特徴です。
長時間連続運転に適しています。
燃料の補給があれば、どんな場所でも使用可能で、電源がなくても使用可能です。
また、移動が容易なのが特徴です。
移動ができず、基礎工事が必要です。
大容量のコンプレッサが多いとされています。
主な用途:工場、大規模な工事現場など
簡単に移動可能で、基礎工事も不要です。
主な用途:小規模な工事現場、仮設工事、頻繁に移動が必要な場所での工事など
コンプレッサを長持ちさせ、効率的に稼働させるためには、設置環境が重要とされています。
以下では、コンプレッサ設置に適した環境についてご紹介します。
適切な動作温度範囲:2℃~40℃
設置場所の温度が極端に高すぎる、または低すぎる場合は、コンプレッサの性能が低下したり、故障の原因になったりする可能性があります。
夏場は直射日光を避け、冬場は凍結対策が必要です。
湿度が高いと、コンプレッサ内部の部品が錆びたり、腐食したりする原因になります。
雨水がかかったり、湿気が多すぎたりすると、漏電や火災事故などにもつながります。
設置場所は、乾燥しており換気が良好な場所を選びましょう。
空気は圧縮すると周囲の温度を上昇させるため、換気が必要です。
換気には、排気ダクトを用いた「局所換気」と「全体換気」があります。
局所換気ができない場合は、周囲の温度が40℃以下になるようにしましょう。
埃や汚れが多いと、コンプレッサのフィルターが目詰まりを起こし、性能が低下する原因になります。
鉄粉、石粉、木くず、研磨粉などを吸い込まない場所に設置しましょう。
また定期的に清掃を行い、埃や汚れを取り除きましょう。
振動が多いと、コンプレッサが故障する原因になります。
設置場所は、できるだけ平らで振動が少ない場所を選びましょう。
コンプレッサは稼働時に騒音を発生させます。
設置場所は、騒音規制に適合しており、周囲への影響が少ない場所を選びましょう。
コンプレッサを安全に使用するためには、定期的な点検が必要です。
点検については取り扱い説明書をよく確認しましょう。
建築機械のコンプレッサは、さまざまな建設工事で活躍する重要な機械です。
コンプレッサを選ぶ際には、必要な圧力と吐出量、駆動方式、設置場所、騒音などを考慮する必要があります。
そのための条件などを知っておきましょう。
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