エレベーター工事に携わる建設職人の仕事内容。出来上がりまでの全体像を紹介 | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

エレベーター工事に携わる建設職人の仕事内容。出来上がりまでの全体像を紹介

エレベーター工事は、現代の建物に欠かせない重要な要素であり、その施工には高度な技術と精密な作業が求められます。
建設現場におけるエレベーター工事は、設計から設置、調整に至るまで、複雑な工程が絡み合っています。


本記事では、エレベーター工事に携わる建設職人の仕事内容、求められることなどをご紹介します。

エレベーター工事の特徴

エレベーター工事は、建物にエレベーターを設置したり、既存のエレベーターを改修したりする仕事です。
私たちの生活を便利にするエレベーターが、安全かつスムーズに稼働できるよう、設計図に基づいて機械・電気設備を設置し、調整を行います。
最後に、所轄の行政官庁の竣工検査を受けて完了です。


労働条件の特徴

エレベーターの据付工事には、1~2ヶ月程度かかります。
大規模なビルの場合、数十台のエレベーターがあるため、1年程度で完了します。
多くの企業は、1日の実働時間8時間、週休2日制です。
ただし、建築工程によっては残業や休日出勤が発生する場合もあります。
上期(4月~9月)は比較的余裕があるスケジュールを組まれることが多いですが、下期(10月~翌3月)の中でも特に期末は作業が集中する傾向にあります。
作業場のほとんどは、エレベーター機械室や昇降路内に限定されています。
また、近年では個人宅に設置するケースも増えています。


出典:厚生労働省職業情報提供サイト(job tag)「エレベーター据付

エレベーター工事で求められること

エレベーター工事では、主に以下が求められるとされます。


高度な技術力が必要

エレベーターは精密機械であり、その設置には機械、電気、建築など、幅広い知識と技術が求められます。
また、エレベーターは多くの人が利用する設備であり、安全性が最優先されます。
万が一の事故を防ぐための厳格な安全基準を守り、細心の注意を払って作業を行わなくてはいけません。


チームワークが不可欠

エレベーター工事は、設計者、施工管理者、職人など、さまざまな職種の人々が協力して行うチームワークが不可欠な仕事です。


多様な現場に対応

高層ビルから住宅まで、さまざまな建物にエレベーターを設置するため、現場ごとに異なる状況に対応する能力が求められます。


出典:厚生労働省職業情報提供サイト(job tag)「エレベーター据付

エレベーター工事の仕事に就業するには?

エレベーター工事に従事するには、特に学歴や資格などは必要とされないといわれています。
ただし、建築、機械、電気に関する関心や知識があることが必要です。
一般的には、エレベーターメーカーや建築設備の保守や管理をしている会社に入社します。
その後、基礎教育を受け、見習いとして現場に行きます。
そこで、熟練社員と一緒に作業が行われるのが基本です。


さらに、「ガス溶接技能者」「玉掛技能者」「足場の組み立て等作業主任者」などの資格があれば、将来的に有利になるとされています。


昇降機検査資格者の資格があれば仕事の幅が広がる

昇降機検査資格とは、建設現場などで使用されるクレーンやリフトなどの昇降機の安全性を確保するために、定期的な検査を行うことができる資格です。
この資格を取得することで、昇降機の構造、機能、安全装置に関する深い知識を習得できます。


エレベーターの所有者や管理者は、1年に1回以上「昇降機検査資格者」(または「一級・二級建築士」)による定期検査を受けて、その結果を所轄の行政官庁に報告しなくてはいけません。
そのため、この資格があることで施工管理や安全管理の責任者など、より高度なポジションを目指すことも可能です。


出典:厚生労働省職業情報提供サイト(job tag)「エレベーター据付

エレベーター工事は高度な技術と専門技術が必要

エレベーター工事は、高度な技術と専門知識が必要とされる一方で、社会貢献性ややりがい、安定性など、多くの魅力を持つ仕事です。
あなたが手に職をつけたい、建築に興味がある方にとって、エレベーター工事は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。


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