大工の仕事内容と将来性。建て方大工と造作大工の違いとは!? | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

大工の仕事内容と将来性。建て方大工と造作大工の違いとは!?

子供の将来の夢にも度々出てくるのが、大工という職業です。
「大工」という言葉は聞いたことがある方も多いかもしれませんが、具体的にはどのような仕事をしている人を指すのでしょうか。


本記事では、大工の仕事内容や労働条件、建て方大工と造作大工の各仕事内容などをご紹介していきます。

大工とは

大工とは、以下を中心とした仕事に携わる職業をいいます。


  • 木造一般住宅の新築や増改築の計画、施工
  • 一般住宅の内部設備の加工、組立て、取付け
  • 図面の作成
  • 費用見積り
  • 工期設定
  • 必要資材や技能者の手配
  • 工事管理

円滑に仕事を進めるためには、使用する手動工具や機械、さらに建築資材や金物類などについての幅広い知識の習得がかかせません。


就業するには

大工に就業するために、必要となる学歴や資格はありません。
一般的に中学校・高校・専門学校・大学等を卒業後に工務店へ就職したり、大工の棟梁に弟子入りしたりして大工を目指す方が多いです。
また社会人経験後、公共職業訓練校等で所定訓練を受け、その後工務店へ就職する方もいます。


工務店で経験を積むと独立も可能ですが、規模の大きな木造住宅の設計等をするためには「2級建築士」や「木造建築士」の資格が必要です。


労働条件

大工は屋外での作業が多く、天候や季節による日照の長短に影響を受けやすいです。
また実働時間は場所に関係なく確保する必要があるため、現場が遠い場合は移動時間を含めると拘束時間が長くなります。


一般的な大工の雇用形態は以下2種類です。


  • 常用:日給月給による雇用契約で、労働時間は基本的に8時間
  • 手間請負:作業の完成のみを契約とする請負契約で、双方合意の上での早朝出勤や残業もある

週休制を導入する業者が多いため、基本的に休みは週に1度です。
ただしお盆や年末年始は休みとなり、祝日や雨天が休日になったり、地域によっては冬期に休業したりする業者も存在します。


就業者に関するデータ

以下は、厚生労働省による就業者に関するデータとなります。


  • 就業者数:353,980人(全国)
  • 労働時間:173時間(全国)
  • 賃金(年収):405.5万円(全国)
  • 年齢:43.9歳(全国)

また実際に大工として働いている方が選んだ、就職後に必要な訓練期間については、5から10年以下を支持する声が最も多く見られました。


出典:厚生労働省「大工

大工の種類と仕事内容

ここでは、大工の種類とそれぞれの仕事内容についてご紹介します。


建て方大工

寒木造住宅の場合、建て方大工の仕事は以下を始めとする、建物の主要構造部を組み立ることです。


  • 土台
  • 胴差し
  • 床板
  • 小屋組み

建物の最も高い部分にある棟木という部材を上げると、建て方大工の仕事範囲が終了します。
建て方が完了することを上棟や建前とも言い、建て方完了後の仕事を引き継ぐのは造作大工です。


造作大工

木造住宅の場合、造作大工の仕事は、建て方完了後に行う、以下を始めとする建物内部設備の加工・組立て・取付けなどです。


  • 建具
  • 階段

造作大工の仕事の出来は、建物の内装の仕上がりを大きく左右します。
また硬さや木目など、木材に関する幅広い知識が必要です。


出典:厚生労働省「大工

大工の将来性

大工には、以下などの理由から将来性が見込めます。


  • 建物がある限り必要とされる職業だから
  • リフォームが増加しているから
  • 人手、後継者不足に不安を感じる業者が増えているから

現在も、大工は他の職種と比べても求人倍率の高い職業といえるでしょう。


出典:厚生労働省「大工

大工の仕事について知っておこう

大工の仕事では、建て方大工が木造一般住宅等の主要構造部を組み立ます。
続いて、内部の設備や装飾の加工・組立て・取付けなどの仕事を行うのが造作大工です。
常用雇用と手間請負の2種類の雇用形態があり、お盆や年末年始は休みですが基本は週休制です。
求人倍率も他の職種と比べて高く、人気の職業といえるでしょう。


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