サッシの取付けをする職人。具体的な仕事の流れを紹介
サッシは建築物の開口部である窓や扉などに設置するもので、日々の生活に密着している部分です。
そのサッシの取り付けを行うのが、サッシ職人です。
本記事では、サッシ職人の概要や特徴や仕事内容などをご紹介します。
サッシ職人は、窓や扉など開口部にサッシを取り付ける仕事です。
曲がりや歪みがないように、正確に取り付ける必要があります。
サッシの施工は建物の見た目を大きく左右します。
数人のチームで組んで作業することがほとんどで、大規模な現場では数チームが入って作業をすることもあります。
サッシ職人には、学歴や資格は必要ないといわれています。
まずはサッシの施工会社に入社し、実務をこなしながら技能や知識を取得します。
入社後は補助の仕事などを行い、数年で通常の取り付け工事が行えるようになります。
10年以上経験を積んだベテランになると、指名による仕事も増えてくるでしょう。
ただし、サッシは製品も工法も日々改良が行われていますので、それに対応した技能の向上が必要になります。
また、厚生労働省の定めた「サッシ施工技能士」や「カーテンウォール施工技能士」の資格を取得すれば、客観的な技術力の証明になるでしょう。
給料は日給月給制で支払われるのが一般的です。
労働時間は一般的に8時から17時までの拘束9時間、実働8時間、週休2日が原則です。
ただし、現場の進行状況によって流動的なので、この限りではありません。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」による、全国の統計データをご紹介します。
ここでは、サッシ職人の仕事内容と仕事の流れをご紹介します。
サッシの枠がトラックで届くので、現場まで運びます。
サッシは、見た目は大きいですが、アルミなどの材料でできているものも多いので、見た目よりは軽いでしょう。
現場が上の階になるときは、荷物運搬用のエレベーターに乗せて運びます。
サッシの枠を躯体に取り付けます。
はめ込んだサッシがずれていると、すきま風などのトラブルになるので注意が必要です。
取り付けには「くさび」や「当て板」を用いて、サッシを仮固定します。
サッシをはめ込んだあと、水平になっているかどうかを、レーザレベルという機械で確認します。
サッシの枠を建物にはめ込むことは、「建て込み」と呼ばれます。
ベテランになれば、ここまでの作業を短い時間で行えます。
建て込みが終わったら、サッシの溶接を行います。
光と熱が出るため、ゴーグルとマスクを装着して作業します。
溶接には鉄筋やアングルピースなどを使用し、どちらを使うかは現場の状況によって異なります。
溶接が終わったらサッシ職人の仕事はいったん終わりです。
内装が出来上がったタイミングで、最終確認のために再度現場に戻ります。
サッシや鍵がスムーズに動くかどうかの確認や調整をして完了です。
サッシ枠、くさび、電気溶接機、かなづち、のこぎり、手動工具、ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴
サッシ職人は、建物に欠かせない窓や扉などのサッシの取り付けを専門に行う職人です。
サッシの大きさや種類はさまざまで、建物に合わせた施工方法で取り付けます。
建物の出来栄えを左右する大きな要素であり、重要な仕事です。
興味のある方は、サッシ職人の仕事内容について知っておきましょう。
Copyright © CONTRAFT Inc. All rights reserved.