ダイノックシート職人を目指す方は知っておこう!身につけたい技術 | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

ダイノックシート職人を目指す方は知っておこう!身につけたい技術

ダイノックシートは、ドアや壁などに貼る化粧フィルムのことです。
ダイノックシートによって、壁の装飾を彩ることができるでしょう。


本記事では、ダイノックシート職人の概要や技術面のポイントなどをご紹介します。

ダイノックシート職人とは

ダイノックシート職人とは、ダイノックシートを施工する職員のことです。
「ダイノックシート」とは、住友3M社の商品名です。
正式名は「硬質塩ビタックシート」といいますが、ダイノックシートの方が一般的です。
従来の壁紙では貼れなかったさまざまな場所に貼れるのが特徴となります。


ダイノックシートは、さまざまな場所の壁の装飾を彩ることができます。
ドアや壁など多くの場所で使われますが、お風呂場での施工事例も多いです。
通常の壁紙や板材は、水回りには貼ることはできませんが、ダイノックシートであれば水を使う場所でも貼ることができます。
通常のお風呂場よりもデザイン性を高めることができ、顧客の好みに合わせたデザインを作ることもできるでしょう。



ダイノックシートの施工準備

ダイノックシートを施工する際には、前日から準備を行います。
前日にフィルムの大きさや種類を確認し、翌日に使用するダイノックシートを準備します。
ダイノックシートは慣れてくれば1人で貼ることができますが、扱ったことがない場合は、2名体制がおすすめです。


下地準備

現場に到着したら、最初に下地準備を行います。
ダイノックシートを貼る場所は、さまざまな環境であるため、フィルムを貼る前に準備が必要なのです。
パテと呼ばれる粉やペースト状のものを対象となる壁に塗ります。
パテは、壁の凹凸をなくし、平らにしてくれます。


下地準備が終わったら、接着作業を行います。
ダイノックシートを接着させるには、接着補助剤が必要です。
シートを貼る際には、成形したり、熱を加えて伸ばしたりしながら貼っていきます。



技術面のポイント

ダイノックシートを貼る前には、場所に合わせてきれいにカットする必要があります。
上手くカットするためには、裏面にある升目に合わせて切るのが基本です。
貼る場所に蝶番、金属部材、ノブなどがある場合はきれいに取り除いておきましょう。


シートを貼る際には、裏表あるどちらか一方の面の下準備が整ってから行います。
シートの短辺を約15㎝程度裏側をまくったら、鋭く曲げます。
まくったゾーンと貼る場所の一辺を合わせ、ゆるんだり、縮んだりしないように注意する必要があります。
曲がっている部分は、業務用ドライヤーなどを用いて熱を加えて伸ばします。
伸ばしながら貼る必要があるため、技術を必要とするでしょう。


また、右と左を一緒に貼るのは避けましょう。
片方から貼り、その後でもう一辺へと進んでいき、無理なく接着させていきます。


作業時間の目安

ダイノックシートは、一般的な壁貼り作業と比較すると簡易的といわれていますが、作業環境や場所によって大きく異なります。
数十分で終わる現場もあれば、1日かかる現場もあるでしょう。
ただし、どんなに時間がかかっても、1日あれば終えることができる仕事といえます。



ダイノックシート職人について知ろう

ダイノックシートは、あまり聞き馴染みがないため、どのような建材なのか分かりにくい方も多いかもしれません。
ダイノックシートを専門に貼る職人として、さまざまな場所で需要がある職業です。
シートを貼るには技術が必要とされますが、将来性のある仕事といえるでしょう。


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