巾木(幅木)を扱う職人。どのような技術が必要? | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

巾木(幅木)を扱う職人。どのような技術が必要?

巾木(幅木)とは普段聞き慣れない言葉なので、どのような技術が必要なのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
巾木(幅木)は、あまり目立ちませんが、住宅においてとても重要な役割を担っています。


本記事では、巾木(幅木)の概要や関わる職人についてご紹介します。

巾木(幅木)とは

巾木(幅木)は、建築や内装工事において使用される建材の一つで、壁と床の境目に取り付けます。
巾木は幅木を略した書き方で、どちらも同じものを指します。
巾木は、壁と床の継ぎ目を美しく見せ、汚れや傷から壁を保護する役割を持っています。
掃除の際に壁に掃除機をぶつけたり、汚したりすると、壁のクロスがだめになる場合があります。
巾木があれば、こうした傷や汚れからクロスを守ってくれるため、全体を張り替える必要がありません。
また、巾木の素材や形状を変えれば、部屋の雰囲気を変えることもできます。



巾木(幅木)の種類

巾木にはさまざまな形状やデザインがあります。
一般的な形状には、以下が挙げられます。


ソフト巾木

ソフト巾木は、塩ビで作られています。
幅や色、柄などの種類が豊富に揃っているのが特徴です。
ソフト巾木の施工は、主にクロス職人や内装職人が行うため、大工は不要です。


木巾木

木で作られた巾木です。
一般的な木巾木は、集成材を木目の塩ビシートで巻いたものが多いです。
木巾木の施工は大工が行うため、クロスを張り替える際に木巾木に替えたい場合は、クロス職人と大工が必要となります。


合成材料の巾木

プラスチックやMDF(中密度繊維板)などが使われます。
これらの素材は耐久性が高く、塗装やメンテナンスが容易です。
クッションフロアなどが利用されるマンションや賃貸住宅の場合、ビニール製のタイプもあります。



巾木(幅木)の取り付け方

ここでは一般的な巾木の取り付け方についてご紹介します。


  1. 巾木の長さを測る
  2. 巾木を壁と床に合わせて仮置きし、長さや位置を調整する
  3. 巾木に穴を開ける
  4. 巾木を壁と床に固定する
  5. 巾木の表面をきれいに仕上げる

巾木の取り付け方法には、主に木工用ボンドを使用する方法と、釘を使用する方法の2種類があります。
木工用ボンドを使用する場合は、巾木の裏面に木工用ボンドを塗り、壁に押し付けます。
釘を使用する場合は、巾木の裏面に釘穴を開けて、釘で固定します。
取り付ける際には、正確な測定と適切な角度でカットすることが重要です。



クロス張り替え時には巾木も変える必要がある?

クロスを張り替える際には、巾木も変える必要があるのでしょうか。
それは「ケースバイケース」とされています。
張り替えるクロスと巾木のデザインや色がマッチしない場合は、変えたほうが良いでしょう。
顧客が「見た目が気にならない」といった場合は、そのままでも良いとされています。
クロスは巾木の上でカットできるので、施工には影響がでません。


ただし、クロスだけでなく床も一緒に張り替える場合は、巾木も交換したほうが良いといわれています。
巾木を外して施工したほうが床がきれいに仕上がり、工事自体も楽に行えるためです。


巾木とクロスを張り替える方法

巾木とクロスを張り替える場合、張り替える順番は巾木の種類によって異なります。

  • ソフト巾木はクロスが先
  • 木巾木は巾木が先

リフォームをする場合は、クロス職人より大工が先に工事をするため、木巾木を施工するのが先になります。
ソフト巾木の場合は、クロス職人が施工できるため、クロスを貼った後に貼ることがほとんどです。



巾木(幅木)について知ろう

形状によって、壁と床の接合部や天井と壁の接合部に使用する適切な巾木を選ぶことが重要です。
巾木は、部屋の雰囲気を大きく変えることができるので、お部屋に合った巾木を顧客が選べるように提案する必要があるでしょう。


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