禁止行為がある?解体職人が知っておきたい基本事項 | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

禁止行為がある?解体職人が知っておきたい基本事項

解体職人は、その名の通り建物の解体などを行う職人です。
重機や工具を使いこなすことが重要となります。


本記事では、解体職人の概要や仕事内容、注意点などをご紹介します。

解体職人とは

解体職人とは、建物や構造物を解体する作業を行う職人です。
解体作業は、建物の種類や規模によってさまざまな方法で行われますが、一般的には重機や工具を使用して建物を分解していきます。


就業するには

解体職人になるには、特に資格や学歴などは必要ありません。
ただし、普通自動車免許などを取得していることが望ましいとされています。


就業後はQJTなどを通して作業を学び、実務経験を重ねていきます。
必要に応じて資格などを取得することで、仕事の幅を広げられるでしょう。


労働条件

建築物や工作物の取り壊しなどを行う仕事のため、全国が職場となります。
特に都市圏は工事量が多いため、業者数も関東圏が多いとされています。
勤務時間は午前8時~午後5時頃までが一般的とされていますが、条件等によっては夜間に工事が行われるケースもあります。
さらに、後片付けなどで残業が発生する場合も考えられます。


就業者に関するデータ

厚生労働省の「就業者統計データ(全国)」による、就業者数や賃金などは以下の通りです。


  • 就業者数:111,940人
  • 労働時間:176時間
  • 賃金(年収):431万円
  • 年齢:41.4歳

出典:厚生労働省「解体工

解体職人の仕事内容

主な仕事は、手作業や重機を用いて建物の解体作業を進めることです。
作業前には、対象となる建築物を調べ、取り壊しの方法や手順などを決定します。
そして、足場を組み、養生シートなどで現場を覆い、破片などが周囲に飛び散るのを防止する作業などを行います。


重機を使用できる現場の場合、ショベルカーなどを操作して大まかな部分を破壊します。
そして、細かい部分はハンバーやバールなどの工具や溶接機を用いて、作業を行います。
道幅が狭いなど、立地条件によって重機が入れない場合は、人力のみで全てを解体するケースもあります。


オペレーターの仕事内容

オペレーターは重機運転手と呼ばれており、主に重機を用いて解体作業を行います。
重機の種類によっては、資格が必要なものもあります。
そのためオペレーターは、資格や一定の経験を持った人材が行える仕事となります。
一般的には、重機の扱いに慣れた熟練の職人がオペレーターに選ばれます。
壁や太い柱、コンクリートの取り壊しなどをメインに行います。


とび工の仕事内容

とび工は、工事開始前に現場の周囲に養生シートやパネル、足場を組み立てるのが主な仕事です。
重機や工具を持っての仕事はありませんが、養生シート、パネル、足場などは、解体作業を行う上で欠かせない存在のため、重要な職業といえます。



解体職人が知っておきたい注意点

解体作業は、粉塵や騒音、落下物などの危険を伴うため、十分な安全対策を実施することが重要です。
安全対策としては、以下のような内容が挙げられます。


  • 保護具の着用
  • 足場や安全帯の設置
  • 作業員の配置
  • 警報機器の設置

また解体職人は、以下の行為が禁止されています。


ミンチ解体

ミンチ解体とは、重機を使用して一気に建物の解体を行うことです。
解体工事によって発生した建設資材や廃材を仕分けせず、そのまま処分します。
かつては解体工事の主流とされていましたが、2002年施行の建設リサイクル法の規定により、現在では禁止されています。
解体工事を行うと、木くず、コンクリートガラ、プラスチック、金属など、さまざまな廃棄物が発生します。
こうした廃棄物は、種類ごとに分別して解体しなくてはいけません。
ミンチ解体はこうした分別ができず、環境的にも良くないため、現在では禁止されているそうです。


不法投棄

不法投棄とは、解体工事により発生した廃棄物を、不法に放置することです。
廃棄物は廃棄物処理法などにより、適切な処分の流れが規定されているため、解体業者もその規定に則り、処理しなくてはいけません。
廃棄物の種類に応じた分別をし、中間処理施設を経て最終処理場で処分を行うのが一般的です。
廃棄物の種類によっては、中間処理施設で処分されるものもあります。



解体職人としてどのように働きたいかイメージしましょう

解体職人になるためには、解体作業の技術や知識を身につける必要があります。
そのため、多くの解体職人は、建設会社や解体業者、工事請負業者などで、解体作業員として経験を積み、技術を身につけていきます。
解体職人は、体力や筋力が必要となる仕事ですが、やりがいのある仕事でもあります。
建物を解体していく過程では、大きな達成感を得ることができるでしょう。
また解体作業は、建設・解体工事や道路工事など、さまざまな現場で必要となるため、仕事の需要は安定しているといわれています。


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