左官職人が扱う材料。どのような種類がある!?
左官は、壁や天井などの仕上げを行う伝統的な技術です。
左官職人は素材の特徴を活かして、さまざまな表情を持つ空間を作り上げていきます。
本記事では、左官工事に携わる職人が知っておきたい、資材や材料について紹介します。
左官工事とは、壁や天井、床などの仕上げを行う工事です。
ここでは、左官工事に使用される主な材料についてご紹介します。
消石灰を主成分とする材料です。
水と混ぜて練り、壁や天井に塗り仕上げる左官材料として古くから使用されています。
白色で美しい仕上がりになり、抗菌・防カビ効果も期待できます。
最も伝統的な左官材です。
土を主成分とする左官材料で、壁や天井に塗り仕上げる伝統的な工法で、古くから日本の民家や寺院などに使われてきました。
調湿性や耐久性に優れており、自然素材ならではの温かみのある空間を演出できます。
土壁や漆喰に混ぜて使用されます。
可塑性が高く、さまざまな形状に仕上げることができます。
珪藻土は、海や湖に生息する藻類である珪藻の殻が堆積してできた天然素材です。
粒子は非常に小さく、無数の微細な孔が空いています。
調湿性、断熱性、消臭性に優れているとされます。
モルタルは、セメント、砂、水、場合によっては添加剤を混ぜて作られる結合材です。
レンガ、ブロック、石などの建設資材を一緒に保持するために使用されます。
また、壁、床、天井などの仕上げにも使用できます。
聚楽壁(じゅらくかべ)とは、京都の聚楽第付近で採取される良質な聚楽土を使用して仕上げた土壁のことです。
聚楽土は非常にきめ細かい良質な土で、聚楽壁は上品で美しい土肌を持つのが特徴です。
ここでは、左官職人が主に使用する道具の種類についてご紹介します。
セメントやモルタルなどを練る時に使うプラスチック製の四角い容器です。
軽量で扱いやすく、耐久性にも優れています。
トロ舟に入れた材料をかき混ぜる時に使う道具です。
鉄製やステンレス製のものがあり、柄の長さは使いやすいように調整できます。
手鍬よりも大きく、力強い混ぜ作業に適した道具です。
主に土壁や漆喰などの粘度の高い材料を練る時に使用されます。
左官職人の代表的な道具です。
さまざまな種類があり、用途や仕上げによって使い分けられます。
仕上げた表面を均等に仕上げるために使用する道具です。
軽量で扱いやすく、広い面を効率的に仕上げることができます。
水を供給したり、洗い出し仕上げをする時に使用する道具です。
壁や天井の水平、垂直を確認するために使用する道具です。
タイルを張り付ける時に使用する道具です。
目地幅を均等に保つために使用されます。
タイルを切断する時に使用する道具です。
手動式や電動式のものがあります。
水平や垂直を確認する道具です。
左官工事では、壁や天井の水平や垂直を正確に確認することが重要です。
タイル目地を掘る時に使用する道具です。
作業中に床を汚さないために使用するスリッパです。
アルミスリッパよりも滑りにくいスリッパです。
細かい部分に材料を塗ったり、仕上げを整えたりする道具です。
水や材料を混ぜたり、運搬したりする時に使用する道具です。
左官職人は、これらの道具を使いこなし、美しい壁や天井を作り上げていきます。
左官工事には、長年の経験と技術が必要とされます。
それぞれの道具の用途や特徴を理解することで、より効率的で美しい左官工事が可能になるでしょう。
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