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職人が知っておきたい石工事業で使用する道具や材料を解説

石工事業は、石材を用いて建築物や構造物、装飾品などを製作する伝統的な技術です。
近年では、現代的な技術を取り入れながらも、その美しさや耐久性から公共施設や個人宅など、さまざまな場所で需要が高まっています。


本記事では、石工事業で使用する道具と材料について、職人が知っておきたい基礎知識を解説していきます。

石工事業で使用する道具や材料

石工事業では、石材を加工・製作するために、さまざまな道具や材料が使用されています。
ここでは、代表的な道具と材料について、その種類と用途を紹介します。


加工道具

石材を加工するために、以下のような道具が使用されます。


ハンマー

石工事業で使用するハンマーは、主に石材の切断、成型、仕上げなどの作業に使用されます。
ハンマーにはさまざまな種類があり、それぞれ形状や重量、用途などが異なります。


  • 平ハンマー:石材の切断や整形に使用される
  • 尖頭ハンマー:石材の穴開けや彫刻に使用される
  • ボールハンマー:石材の表面を仕上げるのに使用される
  • 木槌:石材を割ったり、叩いたりするのに使用される

タガネ

タガネは、石材を切断、成型、彫刻などに使用する石工事業で欠かせない道具です。
石材の種類や硬さによって使い分けます。


主に以下の種類があります。


  • 平タガネ:最も一般的なタガネで、石材の切断や整形に使用される
  • 尖頭タガネ:石材の穴開けや彫刻に使用される
  • 割りタガネ:石材を割るのに使用される
  • 彫刻タガネ:石材の彫刻に使用される

ノミ

石材に溝を掘ったり、穴を開けたりするのに使用します。
ノミは単体で使うことはあまりなく、石頭と呼ばれる金槌を使用して、石を削る際に用いられます。


ヤスリ

石材の表面を研磨したり、仕上げたりするのに使用します。
主に以下の種類があります。


  • 平ヤスリ:最も一般的なヤスリで、石材の表面を平滑に仕上げるのに使用される
  • 丸ヤスリ:石材の曲面を研磨するのに使用される
  • 三角ヤスリ:石材の角や溝を研磨するのに使用される

ダイヤモンドカッター

石材を切断するのに使用します。


ポリッシャー

ポリッシャーは、石材の表面を研磨し、光沢を出すための電動工具です。
石材の仕上げ工程において重要な役割を果たします。


材料


石材

石材は、石工事業の基となる材料です。
石材には、花崗岩、大理石、砂岩、石灰石などさまざまな種類があり、それぞれ硬さや色、模様などが異なります。
石材の種類によって、加工方法や用途も変わってきます。


接着剤

石材同士を接着するために、以下のような接着剤が使用されます。


  • エポキシ樹脂:強度が高く、耐水性にも優れている
  • セメント系接着剤:比較的安価で、作業性も良い
  • ポリエステル樹脂:透明性があり、仕上がりが美しい

接着剤の種類によって、接着強度や耐久性、作業性が異なります。



石工事業に関連する資格

資格を取得すると、就職・転職や独立・起業に有利となります。
また、賃金アップにもつながります。


石工事業に関連する資格には、以下が挙げられます。


石材施工技能士

石材施工技能士は、石材の加工や施工に関する技能を証明する国家資格です。
国家資格であるため、難易度としては高めであり、しっかりと対策をする必要があります。
1級と2級に分かれております。


土木施工管理技士

土木工事の施工管理を行う技術者を証明する資格であり、公共工事では主任技術者や監理技術者として必須となります。
土木施工管理技士の資格にも、1級と2級があります。



伝統と現代が融合した技術をマスターしよう

石工事業で使用される道具や材料は、種類や用途、使用方法などが多岐にわたります。
石工職人は、これらの知識を身につけることが重要です。
また安全面に十分注意しながら、作業を行う必要があります。


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