品質が安定しているユニット系プレハブ工法。耐震性は高い? | ジョブケンワーク | JOBKEN WORK

品質が安定しているユニット系プレハブ工法。耐震性は高い?

近年、地震への対策が重要視される中、高い耐震性を誇るユニット系プレハブ工法が注目を集めています。
従来の木造軸組工法とは異なり、工場生産されたユニットを組み立てる工法であり、品質の安定性も高いとされています。


本記事では、建築工法の1つ「ユニット系プレハブ工法」についてご紹介します。

ユニット系プレハブ工法とは

ユニット系プレハブ工法とは、鉄骨や木材でできたユニットと呼ばれる箱型の模块を組み合わせて建物を建てる工法です。
構造部材によって、「木質ユニット工法」「鉄骨ユニット工法」などに分けられます。


木質ユニット工法

木質ユニット工法は、木材でできたユニットを組み合わせて建物を建てる工法です。
木材は、湿度を調整する調湿機能を持っているため、室内を快適な湿度に保つことができます。


鉄骨ユニット工法

鉄骨ユニット工法は、鉄骨でできたユニットを組み合わせて建てる工法です。
鉄骨は、燃えない素材であるため、高い耐火性を誇ります。
また強度が高いため、広い空間を作れます。



ユニット系プレハブ工法のメリット

ユニット系プレハブ工法には、以下のようなメリットがあります。


高い耐震性

ユニット系プレハブ工法は、ラーメン構造と呼ばれる構造を採用しているため、高い耐震性を誇ります。
ラーメン構造とは、柱と梁だけで建物を支える構造で、壁は強度計算に含まれません。


そのため、地震などの横方向からの力に強く、倒壊しにくい構造となっています。
ただし、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造よりも、耐震性は劣るとされています。
ただし、安価に建築できるうえに耐震性は高いため、一般住宅には向いているといわれています。


品質の安定性

ユニット系プレハブ工法は、工場で生産されたユニットを使用するため、品質が安定しやすいというメリットがあります。
現場での作業が少なく、人為的なミスによる品質のばらつきを抑えることができます。


施工期間の短縮

ユニット系プレハブ工法は、工場で生産されたユニットを現場で組み立てるだけなので、施工期間が短くなります。
従来の木造軸組工法に比べて、工期を約半分程度に短縮できる場合もあるようです。


天候に左右されない施工

ユニット系プレハブ工法は、工場で生産されたユニットを使用するため、天候に左右されずに施工を進めることができます。
雨天や雪天でも、工期を遅らせることなく施工することができます。


工期短縮によるコスト削減

ユニット系プレハブ工法は、施工期間が短いため、人件費などのコストを削減することができます。
また、材料の無駄も少なく、コストダウンにつながります。



ユニット系プレハブ工法のデメリット

ユニット系プレハブ工法には、以下のようなデメリットもあります。


デザインの自由度が低い

ユニット系プレハブ工法は、工場で生産されたユニットを使用するため、デザインの自由度が低くなります。
間取りや外観など、ある程度制限がある場合があります。
また、ユニット工法は増築はしやすいのですが、制限がありリフォームがしにくいこともあります。


間取り変更が難しい

ユニット系プレハブ工法は、ユニットを組み合わせて建物を建てるため、間取り変更が難しいというデメリットがあります。
一度建ててしまうと、間取りを変更するには大きな費用がかかります。


施工しにくい土地もある

狭い土地や道路が狭い場所では、施工できないケースもあります。
ユニットをそのまま運ぶため、トラックやクレーンなどが入れなければ建築できません。



ユニット系プレハブ工法のメリット・デメリットを理解しよう

ユニット系プレハブ工法は、高い耐震性と品質の安定性を兼ね備えた工法です。
地震への対策を重視する方や、短期間で家を建てたい方場合に向いています。
また施工するうえで、メリット・デメリットを理解することが大切です。


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